野村政良(制作について)

野村政良の制作方法は実に細かい。風景画は写真を元に描いていた。写真に1cm又は5mm間隔で座標を書き入れる。画像拡大する大昔から世界共通の手法だ。作品の大きさの下図用紙にそれ相当の間隔で座標を書き対象部分に添って鉛筆で描いていく。

下図を描き上げると次は作品用のパネルに絵を転写する。方法は新聞紙を広げて木炭を全面に擦りつけ黒くした面をパネルに当て置く。その上に下図を重ねて鉛筆か竹ペンで、絵の線をなぞり写し取っていく。 黒塗の新聞紙は複写カーボン紙の役目を果たしていたのだ。

パネルに写し取った木炭の線を固定するため筆を使って水墨で再度描く。 そして彩色に移る。紹介した下図には座標線が書かれているのが少し見える。

 


 

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