美術四方山話〈物故作家作品の行方〉

 いきなり何を言い出すのかと思われるかもしれない。有名作家で既に個人美術館がある人の話ではない。話の主人公は、そこそこ知られていて画商なども付いている人のことである。以前に某美術雑誌のコラムに書かれていたことを思い出している。

ある画家が亡くなって残った作品を整理する話だった。付いていた画商は作品の引取をしてくれなかったらしい。どれくらい作品があったのかは知らないが、つながりのあった人や知り合いの人に引き取ってもらったなどと家人が話されていたと書いていた。このことはちょっと簡単に聞き流せない話だ。画家は個展で売ることもあるだろう。絵の評価額が号5万円位だとすると単純計算で10号大で50万円だ。作家の作品を買った人がもしこのことを知ったとしたらどう思うだろうか。

話は変わるが欧州での話だろう、有名ブランド紳士服の在庫がダブつき裁断され廃棄されたとかいう話があった。これについて勿体無い、もっと有効活用?されたら良かったのに、例えば 無償で施設等に贈るとか・・でも高級衣服を購入している人から考えると・・・。食べ物なら消えてしまうから問題ないが、形が残るものは困る問題もある。

下衆の勘繰りみたいな話になったが、コラムの記事の目的はもっと高尚な話で終わる。それは、物故作家の作品が散逸してしまうようなことにならないよう国など公的な所で保管できないものかという話だ。 そのような施設ができたら良いネ。でも、今斜陽の我が国でそれは無理なことか。

写真は、亡父・野村政良の画集です。父の作品は保管しているがいつまで保存可能か気掛かりです。



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